映画「ビブリア古書堂の事件手帳」内容&感想・東出昌大と夏帆の純愛
こんにちはー!はるぺんでーすⓋ
映画「ビブリア古書堂の事件手帳」見てきましたよ(#^.^#)
スゴク良かったです~!
原作を知らずに見に行ったのでどうなることかというハラハラドキドキと、恋の切なさが行ったり来たりで手に汗握っちゃいました。
夏目漱石の本に込められた嘉雄(東出昌大)と絹子(夏帆)の純愛にため息が出ます。
今回は映画「ビブリア古書堂の事件手帳」を紹介したいと思います。
映画「ビブリア古書堂の事件手帳」
- 内容
- 感想
- キャスト
- 評価
- まとめ
(※ネタバレもありますので、知りたくない方はご注意くださいね!)
映画「ビブリア古書堂の事件手帳」
内容
「ビブリア古書堂」
舞台は鎌倉、「ビブリア古書堂」という古い古書店です。
この古書店を亡き祖父から引き継いだ篠川栞子(黒木華)とその妹・文香(桃果)が住んでいました。
ちなみにこの店で一番高い本は金庫にしまわれている希少本で、推定価格300万円以上だそうです。
大輔、ビブリア古書堂で栞子と出会う
一方、五浦大輔(野村周平)は4才の頃に祖母・絹子(夏帆)が大切にしていた本(夏目漱石全集の中の「それから」)を触って酷く叱られたことから文字だけで書かれた本が読めなくなるというトラウマを抱えていました。
その祖母が亡くなったあと、整理していた遺品の中にあった本の中の一冊「それから」の中から見つけた、若き日の絹子の写真、そして裏表紙の中に書かれた『夏目漱石』のサインの真偽を確かめようと一緒に挟まれていた伝票の「ビブリア古書堂」を訪れた事から物語は始まります。
ひどい人見知りで人付き合いが苦手な栞子ですが、大輔が持ち込んだ夏目漱石全集の中の一冊「それから」を手に取ると、その驚くべき洞察力や推理力でその本に隠された絹子の辛い恋の秘密を見抜くのです。
まるでその場に居たかのように絹子の秘密の恋を推理していく栞子。
これがきっかけでここでアルバイトをするようになった大輔は、いつの間にかに栞子のことが好きになっていました。
太宰治マニア「大庭葉蔵」
ところで栞子のパソコンには近頃頻繁に「大庭葉蔵」と名乗る人物から太宰治の『晩年』を譲ってほしいというメールが来るようになり、その内容はだんだん狂気じみてくるようでした。
太宰治マニアの「大庭葉蔵」の噂は古書店主の間でも囁かれ、古書の市場を訪れた大輔と栞子はネット販売専門の稲垣(成田凌)と知り合います。
「大庭葉蔵」とは、太宰治の「人間失格」の主人公の名前でした。
絹子と嘉雄の秘密の恋
場面は53年前に遡り、食堂の店主・五浦政光(高橋洋)と結婚した絹子は、客として訪れた田中嘉雄(東出昌大)と知り合います。
嘉雄は愛らしい絹子に一目で惹かれ、本の読み聞かせや解釈の仕方を口実に食堂の休憩時間に通うようになります。
このわずかな時間は絹子にとっても楽しみなひと時になり、瞬く間に恋人同士になった二人は「切り通し」を待ち合わせ場所にして密かに逢瀬を繰り返すのでした。
夫の目を盗んでちょくちょくで歩くようになった絹子のことを、政光自身も何となく気づいていました。
良い家の息子であった嘉雄は、小説家になりたいと言って働きもしないで高等遊民を気取っていたので、心配した親戚はたくさんの見合い話を持って来るので閉口していました。
やがて本気で小説を書こうと思った嘉雄が伊豆に行ってくると言うと、絹子は静岡の友人の見舞いに行くから今夜は向こうで泊まると置き手紙をして出かけ、ついに伊豆で嘉雄と一夜を過ごしたのです。
翌日、窓辺に座る嘉雄は嬉しそうに絹子の写真を撮りました。
恥ずかしそうに笑う彼女の前のテーブル上には太宰の「晩年」が置いてありました。
そして絹子は身ごもりました。
絹子の妊娠のことを全く知らなかった嘉雄は、思い詰めた様子で絹子に駆け落ちしようと誘いますが、絹子は約束の場所には現れませんでした。
雨の降る中、びしょ濡れの嘉雄は何時間も待ち続けます。
その時すでに絹子の妊娠に気づいていた政光が「それは俺の子だな!」と、家出を止めたのです。
その後、出版社に送った小説は没になり、数ヶ月ぶりに食堂に現れた嘉雄は大きなお腹の絹子を見て、言葉もなくただかつ丼を食べるだけでした。
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放火事件
足にひどいケガをしていた栞子から、ケガの原因が大庭葉蔵に石段から突き落とされたのだと聞いた大輔は危険を感じて、栞子と相談して大庭葉蔵をおびき出そうと「晩年を売る」という情報を流すことにしました。
するとすぐに異変が起こり、ビブリア古書堂が放火されたのです。
放火犯に逃げられてしまった大輔は店の中でビリビリに破られた「晩年」を見て愕然としました。
でもこの本はそっくりに作られた偽物だったから大丈夫と聞かされてホッとしますが、「それなら本物は自分が命に変えてでも守り抜く」と強引に栞子から本を預かったけれど、すぐに何者かに襲われて奪われてしまったのです。
そしてそれも偽物だった聞かされた大輔は、そこまで自分は信用されていなかったんだとショックを受けて店を辞めてしまいました。
大輔には大切な本を身近に置いておきたいと願う栞子の気持ちは全く理解できなかったのです。
大庭葉蔵現る!
ところがそれからすぐに放火は稲垣が仕組んだことで、大庭葉蔵の正体が稲垣だったと知った大輔は栞子が危ないと、一目散で古書店に向かいます。
その頃、古書店には稲垣がやって来て「晩年を返してくれ!」と狂気に満ちた表情で栞子に迫っていました。
火事で亡くなった稲垣の祖父は、燃えさかる火の中で「大切なものだから」と言って太宰の『晩年』を子供だった稲垣に渡しましたが、それも燃えてしまい、代わりの「晩年」を探すうちに徐々に心を病んでしまった稲垣はいつしか「大庭葉蔵」になってしまったのです。
栞子の決心
駆け付けた大輔と共に本物の「晩年」を抱いて車で逃げる栞子を、稲垣はバイクで執拗に追ってきます。
そして堤防に追い詰められた栞子は、大輔が稲垣に殺されそうになっているのを見てとんでもない決心をしました。
それはこの希少な本の運命を決めるもので、その瞬間を誰にも止めることはできませんでした。
感想
脅迫や放火事件など、危ないことばかりでハラハラドキドキのし通しでしたが、サザンオールスターズのメインテーマがラストシーンで流れるとその優しい歌声で、100年前の絹子と嘉雄の許されない恋の悲しさや、事件の中心にあった希少本「晩年」の末路の衝撃が、癒されるような気がしました。
絹子を思って小説を書く東出昌大さんの綺麗な横顔のシーンは、ホントに育ちのいい繊細な青年そのものでしたね~。
人妻との恋愛とは言っても、ふたりの純愛にはため息が出るほど美しく、伊豆の海岸で抱きしめ合うシーンなんてもうウットリさせられました(*´▽`*)
死ぬまで絹子を忘れることができなかった嘉雄が、火事の中で孫(子供の頃の稲垣)に思い出の本だからと言って託したのが「晩年」だったことがただただ切なかったです。
「ビブリア古書堂の事件手帳」そのものは全く悲劇じゃないし、どっちかというと栞子の鋭い謎解きが面白くて明るいお話でしたが、叶わなかったふたりの秘密の恋だけが悲しかったですが、まあ・・叶ってしまったら大輔も稲垣もいないので、そもそもの物語が成立しないですよね(#^^#)
この際ですから、原作もコミックスも読んでみたくなりました!
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キャスト
- 黒木華 / 篠川栞子
- 野村周平 / 五浦大輔
- 成田凌 / 稲垣
- 夏帆 / 五浦絹子
- 東出昌大 / 田中嘉雄
- 桃果 / 篠川文香
- 神野三鈴 / 五浦理恵
- 酒向芳 / 畑中
- 高橋洋 / 五浦政光
- 監督・・・三島由紀子監督
- 原作・・・三上延氏
評価
ネットで調べた評価は高く、4.0~4.3くらいつけているみたいでした。
私個人の評価も☆4.1くらいつけたいと思います(^_-)-☆
まとめ
今回は映画「ビブリア古書堂の事件手帳」の紹介でした。
続編を作ってほしいと思う、ほっこりした気分になれるステキな映画でした。
強く願えばできるかもしれないので、じっくり願って待つことにしましょう!
それではまた(@^^)/~~~
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